《お願い》
 私は07年2月・5月に、TV東京の「ガイアの夜明け」、フジTVの「フジスーパーニュース」に出演した杉崎順子です。化学物質過敏症の患者です。05年6月・8月の近隣の改装が原因で、過敏症になりました。この病気は、日本人の誰もがなりうる病気です。この病気は、地下鉄サリン事件や毒入りギョーザ事件と同じです。サリンをまかれた車内では、近くの乗客は、皆バタバタ倒れ、遠くの人は助かりました。あの事件と同じように、化学物質を吸った人は、誰でもこの病気にかかるのです。有機リンギョーザを食べた人と、全く同じ症状が出ます。吐き気、頭痛、目まい、意識混濁などの中毒症状です。さらに、心筋梗塞、ケイレン、失明、脳の変形、寝たきりになります。現在、日本の過敏症患者は、大人が70万、子供が30万います。国民の10人に1人が、この予備軍と言われています。
 過敏症になった若者が、美容学校や医大を辞めています。希望の職業に就けないだけでなく、働くことすらできないのです。若者が病めば、この国は滅びます。第二の水俣病と恐れられているこの病気に対して、国は何の対策もしていません。この病気が元で、離婚、辞職、破産、そして自殺をする人がたくさんいます。野宿や放浪の末、絶望して命を絶っているのです。更なる悲劇を食い止めるために、次の4つの事を要望します。
 皆様、ご理解の上、署名へのご協力よろしくお願いいたします。
    

《要望書》               
   国土交通大臣殿 
   厚生労働大臣殿               神奈川県相模原市  杉崎順子
 
   1、 避難所の設置
       古い空き公団、地方自治体の団地、廃校等の公共施設を患者に貸していただきたい。
       シックハウスの段階で、避難できれば、化学物質過敏症にならずにすみます。
   2、 化学物質過敏症の難病指定
       シックハウスという病名は認められていますが、これが重症化した化学物質過敏症には
       病名の付与もなく、治療法もないのに、難病指定されていません。
   3、 リフォームの規制
       新築同様の規制を設けていただきたい。リフォーム業者以外が行ったリフォームで、高濃
       度の白アリ駆除剤の散布、粗悪な塗装によって、近隣の人が発症するケースが後を絶た
       ないため。
   4、 住宅地における野焼き、農薬散布(除草剤、殺虫剤を含む)の禁止条例の徹底
       2003年度より、農林水産省と環境省から通知は出されているが、浸透していない。駐車
       場、宅地内に有機リンの除草剤がまかれています。条例だけでなく、罰則規定を設けてい
       ただきたい。既に東京港区では、農薬によらない環境保全の方向に向かっています。                 

                                                       以上
【署名の内容説明】

  
今回の署名内容・4項目を、説明します。
1、「患者のための避難所設置」
2、「過敏症の難病認定」
3、「リフォームの規制」
4、「宅地における野焼き、農薬散布の禁止」


1の「避難所」、これは、過敏症で自宅やマンションに住めなくなった患者さんが全国にたくさんいて、皆テントや車で生活している現状から、生まれた要望です。古い空き公団や、廃校を、有料で貸して頂きたいのです。軽症の人や、中程度の症状の人ならば、そこで生活して、回復することができます。初期症状の人ならば、完治の可能性も出てきます。地元での生活や、仕事も、あきらめずにすみます。
CSの重症患者は、健常者と、集合住宅に住むには、大変厳しいものがあります。周囲の家から出る生活臭(洗剤、柔軟剤、タバコ等々)に反応してしまうからです。CS専用棟を設けていただきたいのです。

2の「難病認定」、これは、有効な治療法がない「過敏症」を、「難病」と認めて頂きたいのです。
過敏症にかかると、毎日何枚も使うマスク(1枚200円〜500円)や、何十万円もする清浄機、とても高価な有機野菜など、健康なときとは比べ物にならないくらい、出費がかさむようになります。病院に行っても、保険がきかないので、本当に大変ですもしも難病指定してもらえば、保険がきくようになり診療代の負担が軽くなります。  

3の「リフォームの規制」、これは、自宅や近所の家のリフォームで、過敏症になる人が、あとを絶たないので、規制してほしいと思ったのです。我が家も、近所の違法なリフォームで、一家全員が過敏症になりました。問題の家の風下の人達も、過敏症になったので、2所帯6人の大人が、リフォームの犠牲になったことになります。全国でも、いいかげんなリフォームが原因で、過敏症になる人が増加しています。ついに、寝たきりのお年寄りも出ました。これは、大きな問題です。

4の「宅地での野焼き・農薬の規制」は、私たちが、相模原市の山の方に、中古の戸建てを買おうとしたときに、宅地であるにも関わらず、地域の人たちが、庭でプラゴミを燃やしたり、庭や沿道に、大量の除草剤をまいていたため、断念したという経緯があるからです。野焼きは、低温での燃焼ですので、発ガン物質のダイオキシンホルムアルデヒドが沢山出ます。ダイオキシンは奇形の赤ちゃんを産むもととなります。
   
また、除草剤(農薬)は、「ベトちゃんドクちゃん」を生んだ「枯葉剤」と同じ成分です。ギョーザ事件で使われた「有機リン」に加えて、ダイオキシンが入っている最強の毒物です。普通の人でも、使用すればガンや心臓病の原因になりますし、奇形の赤ちゃんを産む原因となります。殺虫剤も、ギョーザ事件やサリン事件と同じく「有機リン」の仲間です。宅地では、このような農薬類は、まいてはいけないという通知が、国から出されてましたが、ほとんどしられていません。また、野焼きも、ほとんどの自治体で禁止条例が出されていますが、違反があとを絶ちません。このような通知・条例が、全国のすみずみまで浸透するように、指導を徹底して頂きたいのです。

  内容についての説明は、以上です。
  全国の皆さま、これからも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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